- 車のサブスク・カーリースって便利そうだけど実際どうなの?
- カーリースとサブスクの違いって何?
- 車サブスク・カーリースのメリット・デメリットは?
実は車のサブスク・カーリースは同じサービスです。
なぜならどちらも「リース契約」という契約を締結するもので違いがないから。
車のサブスクっていうワードは知ってたけど、私はカーリースって知らなかったわ。
車のサブスクの方が聞こえもいいし、時代にマッチしているのかも。でもカーリースと同じだとは思わなかったよね。
この記事では実際に車のサブスクを契約した私が納得して契約できるようになるまで調べ尽くした情報をお伝えしていきます。
この記事を読めば、契約前に知っておきたい情報をまとめてインプットすることができるでしょう。
車のサブスクやカーリースには向き不向きがあるので、あなたに適性があるかを質問に答えるだけで診断できる「車のサブスク・カーリース適性診断」を使うと、あなたの適性がわかります。
もし「適性あり」であれば、サービス比較の記事に進めば詳しい検討に進めることもできるので、ぜひご一読ください。
車のサブスク・カーリースは同じ"リース契約"を使う
上にも書きましたが、車のサブスク・カーリースは同じリース契約を使うサービスです。
- リース契約とは?
- 呼び名が違う理由
これらを最初に知っておけば、理解を深めやすくなります。
リース契約って何?
リース契約とはリース会社が利用者のために車を代理で購入し、利用者に貸し出す契約をいいます。
つまり車の所有者はリース会社となり、自動車税・車検実施の義務はリース会社が負うため、月額利用料に自動車税・車検費用が含まれるのです。
だから税金・車検代がコミコミになってるのよね。
車検・税金の支払いの手間が減らせるだけでもメリットは大きいよ。
同じサービスなのになぜ「サブスク」と「カーリース」で呼び方が違うのか
ではサブスク・カーリースの呼び方が分かれた理由はどこにあるのでしょうか?
実は「クルマのサブスク」というキャッチフレーズを初めて打ち出したのはトヨタの「KINTO」というサービスです。
元々法人向けのカーリースは50年程前から存在していた金融取引の1つです。
車をリース契約にすると初期投資なしで利用できることに加え、車に関連する費用を「リース料」として経費計上できるので会計処理もシンプルに済ませられるというメリットがあります。
そしてその初期費用なしで乗れるという手軽さをウリに2015年頃から「個人向けカーリース」を始める企業が増加。
2019年にはトヨタ自動車グループのカーリースKINTOが誕生し、CMを打ったことで言葉が入り混じるようになったのです。
サブスクって「一定期間利用できる権利に対して料金を支払う考え方」って聞いたことあるけど、カーリースとは少し違うような気もするな。
そう、実際にリース契約はサブスクリプションとは言えない。だからクルマのサブスクというキーワードを前面に打ち出すKINTOはサブスクに近づけるための工夫をしているんだ。
あ!メンテナンスや任意保険が定額化されていたり、中途解約が可能だったり、条件によっては無償で解約が認められるところとかね!?
その通り!他のカーリースはそこまで出来ていないのが現状だけど、今後サービスの普及に伴って便利になっていく可能性はあるよ!
車のサブスクの理想形は「メンテナンス」「任意保険」まで月額料金に含められて、いつでも解約ができること。
この条件を目指して各社企業努力を続けているというのが現在の車サブスク・カーリースの状況なのです。
▼KINTOのサービス内容をみてみる
≫クルマのサブスクリプションKINTO解説
車のサブスク・カーリースのメリット・デメリット
車のサブスク・カーリースのメリット・デメリットを表にまとめてみました。
え!?メリットよりデメリットの方が多いじゃない!?だいじょうぶ?
まったく問題なし!なぜならデメリットの項目はちゃんと回避する方法があるから。回避方法も説明するのでチェックしてみてくださいね。
ひと昔前までデメリットと言われていた項目はほとんどが解消されているので大きな心配は不要です。
メリット
サブスク・カーリースの代表的なメリットを解説します。
メリット① 初期費用¥0で乗れる!
なんと言っても初期費用¥0で乗れる点が一番のメリットです。
まとまったお金がなければ買えなかった「自動車」という高級品を毎月定額の支払いで利用することができるのは「早く車が欲しい人」にとっては朗報。
まとめて現金で買うお金はギリギリあるけど、払うと手元にお金が残らないからなかなか踏み切れないのよね。
そうなんだよ。お金は車だけに使うものではないから、まとまったお金を手元に残しておけるっていうのはメリットが大きいよね。
たとえば急な転勤や、就職のタイミングで通勤に使う、子育て中の家庭など車が必要だけれどまとまったお金を支払うのが厳しい状況では有効な買い方です。
またローンではないため、まとまった金額のお金を借りる必要がありません。
なぜならリースはお金ではなく車を借りるサービスだから。
同じ300万円の車でも「300万円の借金を背負う」のと「300万円の車を定額払いで借りている」のでは意味が違いますよね。
メリット② 月額定額なので家計管理がしやすい
サブスクやカーリースでは税金や車検が定額料金に含まれているから、急な請求に慌てる心配もなくなるよ!
それは便利ね!
税金や車検が定額料金に含まれる理由は、ローンと違って所有者が「リース会社」になっているので利用者には税金や車検の実施義務がないからです。
負担する金額は同じですが、忘れたころに請求が来る「自動車税」「車検」の出費がなくなるので家計管理がしやすくなります。
毎年5月に自動車税で数万円、2年に1度の車検で10万円前後の費用を工面するのはなかなか大変ですよね?
自動車税・任意保険・車検が重なると泣きそうになるわ。
維持費が高いから車を諦める人も多いよね。でも計画的に支出をコントロールできれば車を使うハードルは下げられるはず。
サブスクやカーリースなら毎月利用料を支払っていれば税金・車検代を気にしなくても良くなるのは嬉しいポイントですよね。
またサービスによってはメンテナンス・任意保険まで定額化できるものもあり、利用料以外にかかる費用が「駐車場代」「ガソリン代」「高速代」のみにできるものもあります。
必要な費用の支払いは必要なので、トータルの金額が安くなるわけではありませんが、あなたが車に関連する突然の支払いに悩むストレスから解放されるのは間違いありません。
メリット③ 定期的に新車に乗り換えができる
サブスクやカーリースは契約期間があるので、契約が満了したら車を返却します。
愛着の湧いた車を返却すると聞くともったいない気がするかもしれませんが、意外とコスパが良かったりします。
そりゃ定期的に新車に乗れたら嬉しいけど…。高くつきそうっていうイメージも強いわよね。
でも月々の価格で考えると5年も9年もほとんど変わらないんだよ。
2,000円/月の違いで5年に1度新車に乗り替えできるならそっちの方がいいっていう意見も増えそう!
10年以上同じ車でいい人はもらえるプランの方がおトクだけど、乗り換えられるなら乗り換えたいって人も多いんじゃないかな?
家計に負担がないなら、そりゃ新しい車の方が嬉しいわ!
車は中古車として売った時の価値が大きいので新車を3~5年乗って乗り換えてもそれなりの価格で売れます。
車にもよりますが、250万円の車が3年後200万円で売れるなんてことも普通にあり得る世界です。
え!?そうなの?
車種にもよるけど、人気車種であればあるほど高く売れるのでコスパを考えるなら人気の車種を選ぶと良いかもね。
さらに3年でのりかえると車検に出す必要もなく、任意保険の新車割引が適用されたりたくさんのメリットがあります。
車のサブスクやカーリースの利用料が思っているよりも安く感じるのはその仕組みを上手く活用して利用料を引き下げてくれているからです。
しかも下取りに出す手間やディーラーに見積をとったり交渉する手間がなくなるので定期的に新車に乗り替えている人にとってはよりコスパ良く車を乗り替える方法と言えます。
メリット④ 満了後に車がもらえるプランもある
同じ車に長く、愛着を持って乗りたい人は「車がもらえるプラン」を使えば返却の必要はありません。
もらえるプランはカーリースで一般的に使われている「残価設定」を使わずに、車の費用を契約期間で全て支払い切る分割払いプランです。※残価設定についての説明はこちら
最大11年払いまで選べるのでその分毎月の負担額を減らせます。
もらえるプランは10年以上愛着を持って乗りたいタイプの人におすすめなのよね!
利用者の価値観に合わせてさまざまな支払い方法が選べる点もサブスク・カーリースのメリットだよ。
さらに「初期費用¥0」というメリットも車に乗るハードルをより下げてくれるでしょう。
これまでは『お金を頑張って貯めたからすぐに手放すのはもったいない』という価値観が主流でしたが、頑張ってお金を貯めなくても車に乗れる時代になりました。
価値観に合わせてプランを組めば、あなたに最適な乗り方でコスパ良く車が使えるようになるのがサブスク・カーリースなのです。
デメリット
「サブスク・カーリースのデメリットだ」言われやすい項目は7つあります。
しかしデメリットというよりは単なるルールにすぎない内容も多いので、ネガティブに捉える必要はありません。
どの項目も正しく理解して弱点に対応したサービスを選ぶことで解消できるので安心してくださいね。
デメリットと言われる内容の多くは「残価設定」という方式を使うことが原因なのよね。
すごい!ちゃんと理解しているね。残価設定はリースを使う上で知っておきたい内容なので、覚えておきましょう!
新車を購入し、乗り換える時には今乗っている車を「下取り」に出します。
そこで下取りに出して売却益が出ることを前提として下取り価格分の支払いを免除(支払据置き)するのが残価設定です。
例えば300万円の車の場合、残価設定なしの「もらえるプラン」だと300万円+諸費用+手数料を契約期間で分割で支払っていきます。
しかし残価設定ありのプランを使うと据え置きした残価を差し引いた額を契約期間で分割払いするので、毎月の負担額を減らすことができます。(30%を残価に設定する場合は210万円+諸費用+手数料の分割払い)
ただし支払いが残っているので、契約終了時点では所有権をまだリース会社が持っている状態です。
支払いをしない代わりに車を返却する必要があるのよね。
返却したくない場合には残りのお金を支払って車を買い取ったり、再度リース契約を結ぶことができるリース会社もあるよ。
また残価設定ありのカーリースは返却をする前提なので制限事項が設けられている点にも注意が必要です。
- 走行距離の制限
- 改造の禁止
- 喫煙の禁止
- ペット同乗の禁止
車のサブスクやカーリースは車を借りる契約なので、この制限事項は賃貸住宅を借りるときのルールのようなもの。
この制限事項を守る約束で残価設定を使った契約を活用してコスパ良く車に乗る事ができるのです。
デメリット① 走行距離制限がある
上にも書いたように残価設定ありのサブスク・カーリースには走行距離制限があります。
なぜならあまり長い距離を走ってしまうと車の価値が下がってしまい、事前に設定した残価で買取ができなくなってしまうからです。
制限距離を超えてしまうと、返却時に精算が必要になるので走行距離上限の設定には注意をしておきましょう。。
走れる距離が制限されるって最初は嫌な感じがしたけど、自分達に合った設定なら大きな問題にはなりません。
リース会社毎に差があって各社750㎞/月~3,000㎞/月まで幅があります。自身の走行距離にあったサービスを選ぶようにしましょう。
日本のドライバーの平均走行距離もそこまで多くはないのよね?
日本のドライバーの平均走行距離は年間6,186㎞程度で、月換算すると500㎞とちょっと。長距離を走る自覚がない人はそこまで気にしなくても平気です。
自家用車を所有し、月に1回以上車を運転する18歳~59歳の男女1,000名(全回答者)に、年間走行距離を聞いたところ、「3,000km超5,000km以下」(31.2%)や「5,000km超7,000km以下」(21.8%)との回答が多くなり、年間走行距離の平均は6,186kmでした。
2021年 全国カーライフ実態調査(第1弾)~車の平均維持費と節約方法は?ほか(「2021年 全国カーライフ実態調査」より抜粋)
もし通勤などで利用しており利用距離が長い場合でも、走行距離無制限のカーリースや最大3,000㎞/月まで選べるカーリースを選ぶことで解決します。
▼走行距離制限に関する情報はこちらの記事でまとめています。
デメリット② 車を自由に使えない(改造・ペット・喫煙禁止)
え!!吾輩乗れニャいの???????(ガーン)
大丈夫、もらえるカーリースを選べばペットも乗れるよ。
でも基本的にポンちゃんはお留守番よ。
ええ~。ニャンということだ…orz
上にも書いたように「残価設定を使っているサブスク・カーリース」はペットを乗せるとニオイがついて残価が下がってしまうので、ペットの同乗や車内での喫煙、改造が禁止されています。
しかし最近は「もらえるカーリース」という残価設定なしのプランが登場し、ペット同乗が可能になりました。
ペットと乗りたい人、愛煙家の方や改造を希望される方はもらえるカーリースを選ぶことでデメリットを感じることがなくなるでしょう。
▼もらえるカーリースに関してはこちらの記事でまとめています。
≫【5社比較】もらえるカーリースのおすすめランキング!無償譲渡リースのデメリットも解説
デメリット③ 返却時にお金がかかる可能性がある
これも残価設定にまつわるデメリットで、車に傷や汚れ・凹みがある、中古車市場の変動で設定していた残価を下取り査定価格を下回った場合には、精算が発生してしまう可能性があります。
この2つは似ているようで考え方の違う話なので整理していきましょう。
原状回復費用の精算
そもそもリースは借りているものなので賃貸住宅と同じように原状回復をした上で返却するのが前提です。
そのため傷をつけてしまったり、シートなどに目立つ汚れがついてしまった場合には原状回復費用としての精算が発生する可能性があります。
この費用に関しては残価設定ありのリースでは必要経費となるので、ある程度の対応資金を蓄えておくと良いでしょう。
もしくはもらえるカーリースにしておけば精算は発生しないのよね!
その通り。精算と言っても大きな凹みや汚れでなければそこまで高額な費用を請求されることもないので、気にしすぎる必要はないでしょう。
市場価格の変動による精算
残価設定ありのカーリースでオープンエンド方式のリースとなっている場合には市場価格の変動により、精算が発生する可能性があります。
残価が公開されている分、その価格に対して査定価格が安くなってしまった場合には精算が必要になります。
逆に査定価格が高かった場合には、お金がもらえることもあるのでリスクとは言い切れませんが、気になる人は精算の発生しないクローズドエンド方式のリースを選びましょう。
ちなみにオープンエンド方式でもクローズドエンド方式でも原状回復の原則は変わらないので極力状態には気を使って乗ることをおすすめします。
子ども達が車を汚してしまわないか気になるって人もいるかもしれないわね。
そういう人は「もらえるカーリース」を選んだ方がいいのかもしれないね。
車両保険に入っていれば、キズや凹みの修理でも保険が下りるのでキレイに直してから返却するようにしましょう。
またオープンエンド方式のリースでもリースナブルやSOMPOで乗ーるのように市場価格の変動リスクに対応するオプションがあるプランもあるのでどうしても不安な人は利用してみると良いでしょう。
デメリット④ 中途解約ができず、違約金が高額
カーリースは基本的に中途解約が認められていません。
なぜならリースはあなたのために車を代理購入するので、契約途中で解約されてしまうと投資した費用が回収できなくなってしまうから。
やむを得ない理由で解約するとしても「残期間分のリース料相当の違約金」が発生するので満了まで使ったのと同じくらいの費用が請求されてしまいます。
そのため音楽のサブスクとは違い、簡単に解約できるものではないと頭に入れておきましょう。
うちはKINTOにしたから、中途解約が認められているのよね!
KINTOは解約時のルールが明確に決められていて、解約費用が明確だから安心だよね。解約金フリープランもあるし♪
万が一解約しなければならない可能性を想定する場合にはトヨタのKINTOが有力な選択肢になるでしょう。
デメリット⑤ 全損事故を起こすと自動解約となり違約金が発生する
全損事故を起こした時に自動解約となるという点もデメリットと言われやすいポイントです。
なぜなら全損事故で請求される違約金が残っているリース期間分のリース料相当と高額な支払いを求められてしまうから。
これもリース特約付きの車両保険に加入しておけば問題ないのよね!?
その通り!全損事故を起こすリスクは誰にでもあるけれど、リース会社に責任はないから、利用者側が保険に入って万が一の事故に対応するのが正解だね。
もし巻き込まれ事故など、自分の責任ではない事故だった場合は、相手の保険料で支払いがありますが、全額支払ってもらえるかどうかは事故の状況により変わります。
責任が1割でも2割でもあればその分の費用は支払われないのでリースを使う場合は車両保険への加入が必須です。
車両保険に入っていれば、自損事故で全損してしまったとしても違約金の支払いリスクがなくなるので安心です。
≫車のサブスクやカーリースで事故にあった時の解説と対応策はこちら
デメリット⑥ 長期でお金を払うのに自分のものにならない
長期でお金を払うのに自分のものにならないという点をデメリットと捉える人もいます。
なぜならお金を支払うのに車が手に入らないのはもったいないと感じてしまうから。
車の価値はどんどん下がっていってしまうから早めに売りに出した方が得って言ってたよね?
そうは言っても愛着を持っている人はできるだけ長く乗りたいものだよ。こればっかりは価値観なので個人で決めるしかないよね。
残価設定型が向く人ともらえるカーリースが向く人の特徴をまとめてみました。
金銭的価値を重視して、所有欲がない人は残価設定型が向きます。
逆に乗れれば良い、所有したいと考える人はもらえるカーリースの方が良いでしょう。
いずれにしても長期でお金を払うのに自分のものにならないというデメリットは「もらえるカーリース」を使うことで解消するということになります。
デメリット⑦ 買うよりも割高に見える
車のサブスクは月額で表記されたときに「高い」と誤解されることが多いです。
なぜなら車を自動車ローンで購入した人にとっては「車両代を分割払いした金額」が頭にあるから。
しかし実際は現金一括払いやローンと比べるとこのような違いがあります。
トータルで必要は費用はどの選択肢でも同じです。
- 税金
- 車検
- メンテナンス
- 保険
これらの費用はどんな買い方であっても車を使う以上は最低限発生するもの。
これらの支払いを一本にまとめることができるのが、サブスクやカーリースです。
手数料がかかる分、支払いのタイミングをズラしたり、分割払いで支払うことができるので割高といえば割高ですがその分メリットも大きくなります。
つまり、現金一括で買えて維持費も問題なく支払える人はそっちの方がおトクってことになるわね。
そういうこと!割高でもまとまったお金を減らさずに車に乗りたい人や維持費を定額で支払いたい人にはサブスクやカーリースがおすすめだよ。
サブスク・カーリースの利用料については次の章でくわしく解説します。
車のサブスク・カーリースの利用料
前半でも説明しましたが、リース契約をすると所有者がリース会社になります。
所有者として「納税」と「車検実施」の義務をリース会社が負ってくれるので、利用者は税金・車検費用込みの価格を月割りで支払います。
残価設定ありの契約をした場合、車にかかる費用の総額から残価を差し引いた金額を月割りして支払うというのが利用料の基本的な仕組み考え方です。
利用料の内訳についてもう少し深堀りして解説します。
利用料の内訳
利用料には以下の内容が含まれています。
- 車両購入費用
- オプション(ETC・ナビ・バックカメラ・ドライブレコーダーなど)※
- 自動車税・自動車重量税
- 自賠責保険料
- その他自動車購入時にかかる初期費用
- 車検費用
車を買うときの初期費用は全て含まれていると考えて良いです。
オプションに関してはWeb見積の中に含まれていない可能性があるので、契約前に内容を確認するようにしましょう。
おすすめのオプションは以下の通りです。
- ETC
- バックカメラ
- ドライブレコーダー
- フロアマット
- ドアバイザー(雨よけ)
カーナビに関しては最近スマホアプリでも使えるようになっているので無理して追加しなくても代替できます。
もちろん固定ナビが良いという方はぜひ取り付けておきましょう。
意外とフロアマットやバイザーも重要な部品なので見落とさないように気を付けてくださいね。
メンテナンス・任意保険が含まれるサービスもある
サービスによっては月額料金にメンテナンス料や任意保険を組み込むことができます。
これらの項目を月額定額化できたらいよいよ車にかかる費用は残り「駐車場」「ガソリン」「高速代」だけ。
これなら突然の請求に悩まされることはなくなるわ!良かった♪
今までは利用者任せだったメンテナンスもプロにおまかせできる。結果的に車も長持ちするし良い事ばかりだね。
任意保険は定額化されているKINTOを除き、個人の運転歴・違反歴などによって変わります。
また提携している保険会社と契約することになるので料金の妥当性を判断するのが難しいです。
検討する上では自分の保険料金がいくらくらいかかるのかを無料の自動車保険一括見積もりサービスで事前に確認しておくと目安金額が把握できます。
ボーナス払い込みの価格に注意
車のサブスクの料金表示には注意点があります。
それは広告表示されている価格に月額料金に加えて年2回数十万円を別途支払うボーナス払いが前提になっている可能性があること。
月額1万円前後の金額で表示されている広告にはほぼボーナス払いが含まれていると考えた方が良いです。
実際に負担する金額を割り出すにはボーナス払いなしの前提で金額を検討する方が良いです。
なぜならボーナス払いは支払い方法の選択肢にすぎず、トータルの価格が安くなるわけではないから。
車が必要な人が支払うべき金額は、各社多少の違いはあれど大幅に安くなることはありません。
「安すぎる価格」には何かカラクリがあると思った方が良さそうね!
世の中甘い話はないから条件を合わせた価格で比較することが重要だよ。ボーナス払いに惑わされることがないように注意しよう!
車のサブスク・カーリースで行われる契約前の審査
車のサブスク・カーリースでは正式契約の前に「審査」があります。
この審査はクレジットカードを利用する前と同じで「利用料金の支払いが継続できるか」を収入や現在の借入の状況を確認することで判断しています。
審査される項目は主に以下の4つです。
- 年収
- 勤続年数・勤務内容
- 雇用形態
- 借入の状況/信用情報
なんで審査が必要なんだっけ?
お金が払えない人と契約すると困るのはリース会社だからね。利用者は必要な情報を提供して、取引相手として適切か判断してもらうんだ。
審査という言葉はなんだか「上から目線」のように感じるかもしれませんが、リース会社と利用者が対等な条件で取引を進めるために、情報交換をしていると考えた方がスマートかもしれませんね。
車サブスク・カーリースとこれまでの買い方の違い
車サブスクとカーリースは同じリース契約であると説明しましたが、リースとこれまでの買い方の違いはどんなところにあるのでしょうか。
パッと見、毎月の負担額が少なくて、コミコミだからリースの方が安そうに見えるわね。
利用料を契約月数でかけ算すると総額は高く見えるって人もいるね。
これらの意見、どちらが正しいのでしょうか。
それぞれの買い方の特徴を表にまとめて比較してみました。
初期費用 | 手数料・金利 | 毎月の支払 | 維持費 | 審査難易度 | 総評 | |
現金一括 | 全額支払 | なし | なし | 別途 | 不要 | 最安だが まとまったお金が 必要 |
ローン | 頭金支払 | 必要 | あり | 別途 | 厳しい | 借入が増え 審査も厳しく メリット少ない |
サブスク カーリース | 不要 | 必要 | あり | 含む | 易しい | まとまったお金 なしで乗れて 利便性も良い |
車サブスク・カーリースと現金一括払いの違い
結論から言うと、現金一括払いの方がトータルで支払う金額は安いです。
なぜならリースを使うと、リース手数料がかかるから。
手数料を支払う代わりに、支払いの時期を先延ばしして早く車が使えるようになるのがサブスク・カーリースなのです。
一括で数百万払える余裕があるなら、リースなんて使わないわ。
そうだよねぇ。現金一括で払うと手元のお金がなくなってしまう。子育て中の僕らにとっては不安しかないよね。
車サブスク・カーリースとローンの違い
これまでの一般的な買い方であった自動車ローン契約とリースの契約、どちらがおすすめだと思いますか?
私は断然、リースを推します。
なぜなら自動車ローンは借金で、サブスクやカーリースは物品賃貸だからです。
借金って、何かストレスを感じるわね。返さなきゃってプレッシャーを感じてしまいそう。
リースは「利用料」だから使った分だけを支払うイメージになるね。
お金を借りると、お金でしか返せませんが、車を借りる場合には最悪車を返却することができます。
その分貸し手側のリスクは下がるので、審査のハードルも比較的高くなく、借金を背負う必要もないからです。
なるほど!車を借りるだけならローンよりは気持ちが楽になるわね。
ただし、利用者のために車を用意してくれているから自己都合での中途解約はNGで違約金がかかるから注意が必要だよ。
またローンで契約すると、結局車を所有することになるので税金や車検の義務は利用者にあります。
リースは所有権が利用者にはないので、税金の支払いや車検はリース会社に対応してもらえる点はメリットです。
車サブスク・カーリースとレンタカー・カーシェアの違い
車サブスク・カーリースは「レンタカー」や「カーシェア」と間違って認識されている場合が多いです。
しかし同じ車を借りる行動だとしても実は大きな違いがあります。
それはカーシェアやレンタカーは一時的に利用し、車サブスク・カーリースは長期(3年~11年)で利用する点です。
比較項目 | カーシェア・レンタカー | サブスク・カーリース |
利用方法 | 都度申込 | 申込は契約時のみ (いつでも利用できる) |
契約期間 | 1日~1ヵ月程度 | 3年~最大11年での契約 |
支払いタイミング | 都度精算 | 毎月 |
利用料金 | 選ぶ車種や会社により変わる | ずっと定額 |
返却 | 利用終了後返却 | 契約終了まで返却不要 |
サブスク・カーリースだと車を手元に置いておけるから、いちいち借りに行く手間がかからなくて便利ね!
そうだね。うちなんかだと子どもが熱を出したりしてもすぐに病院に連れていけるから便利。何かあっても車がいつでも出せて安心だよ!
サブスク・カーリースの適性診断
最後にあなたの価値観や考え方に基づいた『車のサブスク・カーリース適性診断』を用意しました。
お金・車への向き合い方によって結果が変わってくるので1度試してみてくださいね!
- Q1
- 車に乗るなら、所有したいですか?
まとめ
ここまでで車のサブスク・カーリースの仕組みとメリット・デメリットを解説してきました。
メリット・デメリットについては以下の通りです。
初期費用¥0/月額定額で乗れるメリットがある代わりに利用条件に近いですがデメリットと言われる項目があるイメージです。
でもこのデメリットも対処法があるのよね?
もらえるカーリースだったり、解約条件の良いプランや任意保険を活用すればデメリットとは言えなくなるので安心してくださいね。
その他ポイントは以下となります。これらのポイントを押さえておけばサービス選びで失敗することは少なくなるはずです。
- 車のサブスク・カーリースは共にリース契約である
- 名前の違いはトヨタKINTOの登場により「クルマのサブスク」というフレーズが定着したから
- 利用料は車両代・オプション・税金・車検代が含まれる
- メンテナンス・任意保険が定額化されたサービスもある(トヨタKINTO他)
- ボーナス払い込みの価格表示に注意
- 契約前に審査があるが、リース会社と契約者の情報交換の1つ
- サブスク・カーリースは賃貸住宅に近い考え方
- 現金一括で支払えるなら、サブスクやカーリースより購入の方が手数料がかからない分おトク
以上、「車のサブスクやカーリースはデメリットだらけって本当?購入との違いやメリットを初心者向けに解説」でした。
これだけ読めば、あとは自分に合ったリースを探すだけね!
目的別に選べるサブスク・カーリース9社を比較したランキングを用意しているのでリース会社を探したい人はぜひ読んでみてください♪